今回は【電磁波】が人体に与える影響に関してです。
携帯電話も5G時代に突入だったり、リニアが開通するだったり、生活のオール電化など、電磁波が人体に与える影響についての記事が目に入る機会も増えています。
携帯電話のほかにも電子レンジ、スマートメーター、電気カーペット、新幹線、飛行機と日常にも多くの電磁波を出すものがあります。
【電磁波】というキーワード自体がちょっとオカルト方面の怪しい気もしますが、何がどう影響しているかわからない世の中です。
【電磁波が体に与える影響】についても、頭の片隅に入れておきましょう!
こんな方におすすめ
- 電磁波について知りたい
- 電磁波が人体に与える影響について知りたい
電磁波による不調の種類
電磁波過敏症などの症状や影響は以下になります。
- 眠気
- 倦怠感
- 頭痛・片頭痛
- 情緒不安
- 目の痛み
- 集中力が低い
- めまい
- 耳鳴り
- 胸痛
- 呼吸困難、息苦しい
- 意識障害
- しびれ
- 吐き気
- 痙攣
- 自律神経失調
- 発汗異常
ちょっとした「不調」を感じるのは、意外と電磁波の影響かもしれません。
電磁波とは?
電磁波については総務省がまとめたページがわかりやすいので、詳しくはこちらを参考にしてみてください。
簡単に言うと、電磁波とは家電製品などから発生する電気の波のことです。
ちなみに、低周波の電磁波は「電場」と「磁場」に分けられます。
電場
電圧がかかると(家電製品をコンセントに接続した時点で)発生
磁場
電流が流れると(家電製品のスイッチを入れると)発生
つまり
電磁波=電場+磁場
家電製品例にするなら、コンセントに接続しただけでも発生し、電源を入れても発生するので、日常生活は電磁波に囲まれていて、色々な影響を受けているというわけです。
電磁波の種類
電磁波は周波数によっても分類されます。
(総務省より抜粋)
そして、人体に影響を与えるとされるのが、家電製品などによる超低周波電磁界(ELF)になります。この用語自体はちょっと難しいので、「そうなんだー」くらいの理解で十分です。
電波や、電磁界など細かく分けるとややこしくなるので、ざっくりと「家電製品から発生するもの」や「電波」を合わせて電磁波という認識でOKです。
電磁波が人体に与える影響は?
簡単にまとめると、電磁波が人体に与える影響は2種類あって
電磁波が身体に与える影響
・刺激作用:低周波(100kHz(キロヘルツ)以下)のきわめて強い電波を浴びることにより体内に電流が流れ、ビリビリやチクチクを感じる刺激作用
・熱作用:高周波(100kHz(キロヘルツ)以上)のきわめて強い電波を浴びると体温が上がる熱作用
刺激作用は、整形外科とかで使われる、低周波マッサージ機などで、熱作用の代表例は電子レンジになります。
総務省によると、携帯電話基地局や放送局などから発射される弱い電波を長期間浴びた時の健康影響(非熱作用)については、現在は熱作用以外に影響があると言う根拠はないとのことです。
色々調べてみても、電磁波が身体に悪影響があるとされる、明確な根拠や証拠は出ていません。
電磁波は人体にとって悪影響?
電磁波による人体の健康影響については、熱作用以外に影響がある根拠はないと言うことでした。
しかし、2011年にWHOのIARC「国際がん研究機関」が発表したレポートでは
注意ポイント
携帯電話によって生成される電磁界(電磁波)は、人間に対して発がん性がある可能性がある
と分類されています。
以下がWHOによる分類表 の抜粋です。
ランク | 分類 | 対象物質 |
1 | 発がん性あり | ダイオキシン、アスベスト、ベンゼン、C型肝炎ウィルス、塩化ビニール、カドミウム、タバコなど121種類 |
2A | 発がんの可能性が高い | 紫外線、ホルムアルデヒドなど89種類 |
2B | 発がんの可能性あり | クロロホルム、超低周波周波電磁波、鉛など315種類 |
3 | 発がん性ありと分類できない | 炭塵、水銀、サッカリンなど497種類 |
2Bの発がんの可能性に電磁波が分類されています。
他にも、2017年にカリフォルニア州公衆衛生局(California Department of Public Health, CDPH)が携帯電話やスマホからの電磁波の放射が身体に悪い影響を与えるという警報を出しています。
この警報の要点をまとめると、
ポイント
一部の公衆衛生専門家や一般の人々の間では、携帯電話から放出されるエネルギーを長期間浴びると健康を害する恐れがある報告があるから、なるべく携帯電話から距離をとって生活しましょう
ということです。
WHOとCDPHのレポートを読むと、両方とも電磁波や携帯電話に対して、有害である可能性があるとして注意喚起をしながらも、はっきりと身体に悪いとは言い切っていません。
言い切っていないというよりも、両方の中身をざっくりと要約すると
ポイント
短期的には携帯電話の電磁波が人体に与える影響(根拠)はない。
ただ長期的にはわからない。だから、携帯電話も身体には悪いかも
みたいな感じです。
つまり、電磁波が人体に与える影響をまとめると
結論
「携帯電話や電磁波が身体に悪い」という決定的な証拠は今のところない
そして同じように「携帯電話や電磁波は身体に悪くない」という決定的な証拠もない
というのが一つの結論になっています。
電磁波が人体に与える影響まとめ
今回は電磁波が人体に与える影響に関しては、結論を言えば
ポイント
「携帯電話や電磁波が身体に悪い」という決定的な証拠は今のところありません。
そして同じように「携帯電話や電磁波は身体に悪くない」という決定的な証拠もない
というのが現在の科学的な答えになります。どっちつかずのはっきりしない結論ですが、今はこれ以上でも以下でもありません。
5Gの電波問題も含めた電磁波の研究は、もっと進んでいくので今後の研究結果に期待したいところです。
とは言え、人間の体の神経や筋肉なども、微弱な電気信号を介してコントロールされているので、電磁波が全く人体に影響がないかと言われると、そうは言い切れません。
医療の現場でも、心臓のペースメーカーなどの医療機器に対して携帯電話が悪影響を及ぼすことは広く知られています。
実際に「電磁波過敏症」などで悩む人もいます。
それゆえ、電磁波が身体に悪影響を及ぼすと主張する医師は多く、前の記事で紹介した『クスリ絵』を開発した丸山医師もそのうちの1人ですね。
科学的には電磁波の有害性は証明されていない。でも、気になる人には気になるものなので、何らかの対策をとった方が良いです。
実際に電磁波対策をした人で、今までの心身の不調が改善されたという人は多くいます。
そこで、次回は日常生活で簡単にできる電磁波対策にについてまとめます。
ちなみに今は安価で電磁波の測定ができるので、気になる人は自分でも調べてみると面白いです。
オススメの電磁波計測器は以下の2つです。安い方でいいので気になる人はお試しあれ!