「センスって何だろう?」そう思ったことはありませんか?
センス良くなりたいって思ったことはありませんか?
ファッションセンス、料理のセンス、仕事のセンス・・・etc
「センス」という言葉は非常に便利に使えて何だか格好良くて、でも曖昧です。
今回は、そんな「センスとは?」の問いにズバリと答えてくれている名著『センスは知識からはじまる』で語られていることを紹介しながら、「センス」について解き明かしていきます!
「センス」は現代社会で生き抜くためには必須となるスキルです。
『センス』の答えとセンスをスキルとして身につける方法ここにはあります。是非とも学びましょう!
こんな方におすすめ
- 『センス』について知りたい
- 『センス』が良くなりたい
- 『センスは知識からはじまる』に興味がある
目次
本記事のリンクには広告がふくまれています。
『センス』とは何か?
- 知識の集積
- 美的センスは審美眼
- 賞味期限あり
- 知識に基づく予測
- 磨き方
一つづつ説明します!
「センス」は知識の集積
センスの良さは知識の集積
「良いもの」と「悪いもの」がわかると「真ん中」がわかり、真ん中がわかることで、ありとあらゆるものが作れる
センスは特別な人だけに備わっている才能ではありません。
ファッションセンスがない人は、ファッションについての知識がないだけ
料理のセンスがない人は、調理法の知識がないだけ
絵のセンスがない人は、絵画についての知識を知らないだけ
それぞれの分野においても「知識」があれば、「センスがない」ことにはなりません。
センスの始まりは知識の獲得からです。
知らないことはどんどん学んでいきましょう!
センスが良くなる1番の近道になります。
美的センスは審美眼
「美的センス」は「実技」ではなく「審美眼」
世の中には、足が遅いダンサーも、テニスが下手なプロ野球選手もいます。
実技ができるに越したことはないですが、大事なのは審美眼であり、審美眼を鍛えるのも知識の集積が必要になるのです。
「センス」には賞味期限がある
センスには「賞味期限」があるので、「更新」が必要になる
センスにも「更新」が必要です。
そのためには「流行」と「過去」「現在」「未来」の流れを読むことが大切になります。
「センス」とは知識に基づく予測
知識を蓄えて過去から学ぶと同時に、時代の一歩先を読む
思い込みや主観は敵!
例えば、流行の服ばかり追っているAさんと、流行だけではなく、自分の体型、似合う色、個性や雰囲気を大事にしながら、好きな服を着ているBさんがいたとします。
どちらがお洒落に見えるでしょうか?
答えはBさんですね。
流行ばかり追っていても、似合わなかったら意味がありません。
これが主観や思い込みをいくら集めても、センスは良くならないということです。
一方で、自分の体型や雰囲気、髪型などを考えた上で服を選ぶのは客観性です。
センスに自信がない人は、自分がいかに情報を集めていないか、勉強していないかを自覚する必要があります
繰り返しますが、「センス」は知識の集積です。
「過去」「現在」「未来」の流れを知った上で、時代の半歩先、一歩先を読むのが大事です。
二歩も三歩も先を読むと、飛躍し過ぎて市場がついてこれません。独りよがりになってしまうこともあります。
なので、一歩先を読みながら、実際に形にするのは半歩先くらいがベストです。これには「主観」よりも「客観性」というより広い視野が必要になります。
「センス」の磨き方
几帳面さ
観察力
感受性
好奇心
大きなことだけに気付く必要はありません。
むしろ、日常の小さなこと、簡単なことが「重要である」と認識して、日々実践していくことがセンスを磨くには必要と著者の水野氏は説きます。
センスの具体例
「センスの概要」に続いては、センスを具体的に見ていきましょう!図解します!
一つづつ説明します!
仕事の最適化
売れる物には「シズル感」があります。
シズル感
・美味しそうに見せる演出
・もともとは「肉がジュージュー焼けるさま」
アサヒの「クリアアサヒ」が顕著な例ですね。
今にも缶から溢れ出しそうな泡の表現は「ビール」らしさに満ち溢れています。
実際に「クリアアサヒ」は売れ行きをぐびぐび伸ばしていきました。
これもデザインの「シズル」感によるところが多いと筆者は言います。
センスを磨くための注意点
感覚的に「これがいい」は禁句
センスは知識の集積である以上、「良い悪い」は好き嫌いの基準だけではなく、きちんとした知識をもとに判断することが大事です。
つまり、「理由をきちんと言語化できるかどうか」。
知識をもとに選んだのであれば、良い理由、悪い理由、好きな理由、嫌いな理由をきちんと説明できるようになります。
きちんと言語化するための方法についてはこちらの記事をご覧ください。
【2021年】初心者が知っておきたいセールス・コピーライティングの型【新PASONAとQUESTの法則】
【ブログ初心者】のための3つの基本ライティング戦略【PREP法】
デザイン構成要素
デザインの構成要素は4つです。
①色
②文字
③写真や絵
④形状
①色
隣り合う色に注意。隣り合う色を「同系色」もしくは「補色」にするとバランスが良く綺麗に見える。
参考までに色相関表(カラーチャート)を載せておきます!
色の勉強は基本となります。覚える必要はないですが、「補色」や「類似色」は頭に入れておきたいですね!
②文字
歴史的知識が役に立つ!
書体の中でもアルファベットの場合は、歴史的背景があります。
印刷が始まった頃にできた古い書体
最近できた書体
アメリカで作られた書体
ヨーロッパで作られた書体
それぞれに歴史が宿っています。
アルファベットの歴史については以下のサイトが参考になります。
メモ
ある特定の時代のものをテーマに何かを制作するときは、その時代に合った字体を選ぶのもセンス(知識)です。
また、本書の中でデザイナーにお願いしたときは、「何でそのフォント(デザイン)にしたのか?」を質問するのを薦めています。
それが、デザイン(アウトプット)の精度を高め、売れる商品を作ることになるからです。
③写真や絵と④形状
これらはレイアウトの基本を知ることが大事です。
基本のレイアウトは、スクエア(四角)に文字や絵などの要素を置く
ビジュアルの上下左右に余白があるなら、そのサイズは統一されていた方が美しい
文章が並んでいるときは、各行の両端が揃っている方が綺麗
1つのビジュアルの中に使う書体は2、3種類にする
一つ一つの文字の余白が均一に見えるように微調整する
これらはデザインの基本中の基本ですが、当たり前のルールを知っているだけで、見た目の綺麗な「センスのある」ビジュアルに変わります。
正しい知識を重ね合わさると、正しい答えにたどり着けるというのが、売れるものづくりのヒントになります。
センスを効率良く学ぶコツ
①王道から解き「価値の基準」を作る
②流行を知り、知識の幅を広げる中で知識を定期的に更新する
③王道、流行、その他から共通項や一定のルールを探り、センスを磨く
初めはみんな「真似」から入るなんて言われる通り、「王道」を知ることが大事ですね。
そして、「王道」を探る過程で手に入れる知識も、すべてが「センス」につながります。
ここまでで「センス」に関しては終わりです。
最後に気になった箇所を抜粋します。
『センスは知識から始まる』気になるポイント
イノベーション
企画の種類
日本企業の弱体化の理由
イノベーション
1から2を作る
AにBを掛け合わせる
ありそうでなかったもの!
イノベーションとは0から1を作る作業だけではありません。
むしろ、以前からあるものに何かを足したり、掛け合わすことで「ありそうでなかった」ものをつくることです。
どんな人でも0から作るのは難しいので、すでに持っているAに、Bを足してCを作ってあげる。
これを高い打率でできれば、優秀なクリエイターになれるはずと本書は説きます。
企画の種類
誰も見たことがない企画 2%
驚かない・ 売れない企画 15%
驚かないけど売れる企画 20%
あっと驚く売れない企画 63%
ここからわかるのは、突破な企画、誰も見たことない企画をかついつい考えがちですが、そのほとんどは売れないアイデアだということです。
ひらめきを待たずに、知識を集めて「あまり驚かないけど売れる企画」に注目した方がいいです。
ただ、方向性が決まって企画内容をブラッシュアップするときは、あっと驚くものを目指すべきだし、新しく、美しく、尖ったものであるべきと話しています。
日本企業の弱体化の理由
これはなかなか耳の痛い話ですね。
みんなの意見を反映させると、無難なものになりがちです。
そして、無難なものからはセンスやクリエイティブは生まれません。
このジレンマから脱却するのが圧倒的なセンス(知識)なのです。
『センスは知識からはじまる』を図解を交えて徹底解説まとめ
今回は『センスは知識からはじまる』という書籍を元にセンスについて解き明かしました。
繰り返し本書で述べられているのは
センスは特別な人だけが持つ能力ではなく、「センスは知識の集積」だということです。
つまり、知識を得れば誰でもセンス良くなれるのです!
「未来を知りたかったから歴史から学べ」などと言われるように、きちんと学ぶことから始めましょう!
それがセンスが良くなるための秘訣です!
今回は以上になります。
最後に、こちらの本では、今回の記事では取り扱えていない有益な情報がまだまだたくさんあります。
もっと深く知りたかったり、色々な事例を知りたいと思ったら是非とも本書を手にすることをおすすめします!